ネット黎明期の1999年に、大規模掲示板2ちゃんねるで、前述したブラック企業の社員や元ブラック企業の社員の方々による、会社に対する不平不満をこぼす書き込みが集まり、これをもとに就職先としては望ましくない企業−ブラック企業のリストが作成されました。このリストは、07年の英会話学校NOVAの倒産を8年も前に予見してみせるなど、非常に説得力のあるものでした。
それ以来改良を重ねられていき、程なくして、就職してはいけない企業―ブラック企業のランキングが完成しました。 ブログやSNSの興隆によって、ブラック企業ランキングはネット上で遍く知れ渡っていき、今や就職活動の前に見ておくとよいというよりも、見ておかなければ損をするランキングになりました。
現在の2ch就職板ではランキングを吟味する人たちの眼が相当厳しくなっており、 自分が落ちた企業へのあてつけや、解雇された企業への私怨からブラック企業にランキングいりさせようとする書き込みは淘汰され、 よほどの悪い噂がなければ新しい企業がランキングいりすることはなくなっています。裏を返せば、ここにランキングされている企業は 2ch就職板で10人中10人がブラック企業だと認めているのです。
利に走る民間企業は、社員と顧客の双方、そして企業自身にとって満足のいくWin-Win-Win(三者とも幸せになれる)の関係を提供することはできません。 企業は顧客を満足させて利潤を追求し、株主に益するために在るのであって、従業員の機嫌を伺うための仲良しクラブではありません。 そのため、ほとんどの企業で、程度の差はあれブラック企業の体質はあてはまります。
しかし、その度合いが過ぎて、2ch就職板で悪い噂が肥大していき、賛同者が集まった時にブラック企業のレッテルが貼られてしまうのです。
学生時代に上下関係のはっきりした組織に身を置いていた人は、堪え性が備わっているので、目上の人の命令にはそれが多少理不尽でも従うことができます。 この堪え性が自分にどれだけ備わっているかによって、ブラック企業の線引きが異なります。
そのため、ある会社とある会社では、どちらのほうがよりブラック企業の体質に当てはまらないかを考えたり、どこまでがブラック企業でどこまでがブラック企業でないかと、ブラック企業の下限を論じたりするのはあまり生産的ではありません。
一つ言えることは、私たちや私たちの家族がこれらの企業についてどんなによく思っていようと、2ch就職板ではこれらは紛れも無いブラック企業に認定されている厳然とした事実があるということです。
・サービス残業や休日返上が当たり前の社風 ・その割に給料が安い、残業代が出ない (年収は30歳で300万円前後) ・入社後の離職率が高い(大量採用、大量退職を繰り返している) ・他人に勧められない。 ・体力勝負で数年後にボロボロになってポイ捨てされる ・病気になる、倒れる、過労死する、仕事絡みで自殺した。 ・30歳近くになって給料が上がってくると首を切られる ・労働組合は会社の言いなり。 ・社員の吊るし上げ、イジメ、見せしめがよくある ・親族・友人の冠婚葬祭への出席もままならない ・社員同士の裏切り(告げ口、チクリ)をさせている ・会社の諸経費を社員が自腹を切り、会社に請求できない(その額が多い) ・理不尽だらけの仕事内容。 ・社員を、恐怖感、危機感、不安感で操ろうとする(暴力もあり) ・社員は恐怖心で、自由にモノが言えない、凹ませられてオドオドしている ・恣意的な人事があり、金儲けの為なら、当然クビになる社員の不祥事を揉み消す ・支店長の一声で突然解雇(労働基準法違反)見せしめ解雇、 濡れ衣解雇、悲惨な解雇がある ・辞めると決めた社員をノイローゼ寸前までいじめて、精神的な打撃を与えようとする ・辞めた社員の悪口やウソを、残った社員に言う。 ・ネットなどで辞めた社員を中傷をする ・「○○に住めなくしてやるぞ!」などの脅し・嫌がらせをすることがある ・辞めた社員の転職や次の仕事の邪魔・妨害をする ・辞めた社員に心の傷(トラウマ)が残る ・労基署や警察の事情聴取が入る ・自殺や過労死で遺族に訴えられた